鶏ちゃんとは、岐阜県の下呂市や郡上市を中心として親しまれている郷土料理です。
とはいえ、鶏ちゃんとはどのような料理なのか、そして、どうして鶏ちゃんと呼ばれるようになったのか、気になる方は多くいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、鶏ちゃんの名称の語源とうどんを使用した鶏ちゃんのレシピについてご紹介します。
□鶏ちゃんの名称の語源とは
元々、名物料理として知られるようになる前は、下呂では「味付けかしわ」、郡上では「鳥ホルモン」と呼ばれていました。
そして、名物料理として知れ渡るようになる過程において、「けいちゃん」「ケーちゃん」という名称が付けられるようになりました。
そのため、「鶏ちゃん」と表記に漢字が用いられるようになったのは、平成に入ってからのことです。
「鶏ちゃん」が鶏肉料理であるということの認知度を向上させるために、漢字表記が用いられるようになりました。
なお、下呂市や郡上市では、現在でも「けいちゃん」や「ケーちゃん」といった平仮名・カタカナ表記が一般的です。
□うどんを使用した鶏ちゃんのレシピについて
一般的に鶏ちゃんは、肉と野菜を中心に焼いた岐阜県の郷土料理であるため、うどんや焼きそばといった麺類はシメとして用いられることが多いです。
ここでは、うどんを使用した鶏ちゃんのレシピをご紹介します。
まず、鶏肉を一口大のサイズにカットします。
次に、味噌や醤油、酒やみりん、生姜やニンニク、唐辛子などを混ぜ合わせた甘辛ベースの漬けダレに、先程カットした鶏肉を入れて揉み込み、1時間程冷蔵庫で寝かせます。
その間に、キャベツやニラ、玉ねぎやにんじん、もやしなどの野菜をカットして準備しておきます。
そして、1時間程経ったら、いよいよ調理開始です。
甘辛ダレに漬け込んだ鶏肉を、タレごとお鍋に移して中火で軽く炒めます。
その後、鶏肉に火が通ってきたのを確認できたら、火の通りにくい野菜から順番に入れて、引き続き中火で炒めます。
全体が馴染んできたら完成です。
鶏肉と野菜をいただいた後は、最後にシメとしてうどんを入れ、旨味が溢れ出たタレをたっぷり吸わせてさらに美味しくいただきましょう。
□まとめ
今や、岐阜県の郷土料理といえば鶏ちゃんといわれるようになるほど、鶏ちゃんはたくさんの人に愛されています。
また、鶏ちゃんはご家庭や地域によって味付けや使用する野菜が異なり、多様性に富んだ郷土料理でもあるため、お好みに合わせて味を楽しめます。
岐阜県へ旅行の際に、本記事がお役に立てましたら幸いです。