皆さんは、岐阜県のご当地B級グルメと聞くと、どのような料理が思い浮かびますか。
岐阜県は自然が豊かで、冬には厳しい寒さに見舞われます。
白川郷や飛騨山脈と聞くと、その自然の厳しさが伝わることでしょう。
そのような場所で生まれた岐阜県のB級グルメは、素朴ながらも心まで温まる料理がたくさんあるのです。
□岐阜のご当地B級グルメを5つご紹介！
1つ目は、鶏ちゃんです。
下呂温泉で知られる南飛騨地方や、郡上市を中心とした奥美濃地方で伝わる郷土料理です。
醤油や味噌をベースに作られたタレに漬け込んだ鶏肉を、鉄板でキャベツなどの野菜と焼き上げると完成です。
なんともシンプルな料理ではありますが、癖になる逸品です。
味付けは味噌味が主流ではありますが、お店によって醤油味や塩味など様々なバリエーションがあります。
ホルモンが入っている場合もあるので、お好みのタイプの鶏ちゃんを楽しんでいただけますよ。
2つ目は、高山ラーメンです。
2016年に大ヒットした新海誠さん監督の「君の名は。」で、主人公が食べていたラーメンがこの高山ラーメンです。
鶏ガラを中心に鰹節や野菜から出汁をとり、醤油ベースの味付けになっています。
平打ちの細いちぢれ麵にスープがよく絡み、飽きずに最後まで食べられるラーメンです。
なんと高山市内の地元の方々は、蕎麦粉から作られた「蕎麦」ではなく、この高山ラーメンを「そば」と呼んで親しんでいるそうです。
年越しそばとして召し上がる方もいるようで、普段の生活に深く根付いていることがわかりますね。
3つ目は、朴葉味噌です。
岐阜県の観光地で提供されることが多いので、ご存知の方も多くいらっしゃるでしょう。
朴の木の落ち葉である朴葉に、味噌・ネギ・椎茸などの食材をのせて、そのままコンロで熱して頂きます。
朴葉は非常に丈夫なので、調理前に水に浸しておけば燃えない優秀な落ち葉です。
朴葉の豊かな香りと香ばしい味噌の匂い、そして塩分控えめの甘みのある味わいで、ご飯が止まらなくなる逸品です。
お酒と一緒に頂いてもたまりませんよ。
4つ目は、飛騨牛です。
神戸牛や松坂牛と並ぶブランド牛となった飛騨牛も、岐阜の外せない名物ですよね。
きめ細かい肉質が柔らかく繊細な味わいを出し、口の中で脂がとろける絶品のお肉です。
綺麗にさしが入り、見た目が美しいのも飛騨牛ならではの特徴でしょう。
ステーキや焼き肉、握り寿司などでぜひ召し上がっていただきたいグルメです。
5つ目は、漬物ステーキです。
その名の通り、漬物を焼いて食べる新発想のB級グルメです。
アツアツの鉄板にバターで漬物を焼き、卵でとじて頂くのがお決まりのスタイルで、ご飯をお酒が止まらなくなってしまいます。
漬物ステーキの発祥は、真冬に凍ってしまった漬物を溶かすために囲炉裏裏で朴葉にのせて焼いたことだとされています。
極寒の地ならではの悩みを解消し、それが岐阜のご当地B級グルメになっていると思うと、とても不思議ですね。
□まとめ
今回は、岐阜のご当地B級グルメを5つご紹介しました。
今回紹介したB級グルメの中には、ご自宅で真似できるものもいくつかあります。
現在は感染症対策もあって気軽に旅行できないので、こうしたご当地料理を真似して作って、気分だけでも味わっても良いですね。
状況が落ち着いたら、本場の岐阜に食べにいらしてください。